【9割が知らない】忍者の真実-そのイメージは間違ってるかも?
少なくとも私は、忍者といえば黒装束に身を包み、手裏剣や刀を構え、敵の財宝を盗み出す…
このような忍者像を持っていました。
しかし、本当の忍者は必ずしもそうではなかったんです。
私たちの多くが認識している忍者像とはメディアや忍者ショーが作り上げたものなのです。
この記事を読むメリット
忍者の意外な真実を知ることができる!
本記事は山田雄司さんの「忍者の歴史」(角川選書)を参考に執筆しております。
目次
忍者はニンジャ?
忍者はなぜ「ニンジャ」なのか?
実は、忍者は存在し始めた当初(南北朝時代だと考えられている)から「ニンジャ」と呼ばれていたのではないんです。
当初は「乱破(らっぱ)」「透破(すっぱ)」「草」などと呼ばれていたのです。
なんと、「ニンジャ」と呼ばれ始めたのは昭和以降なのです
で、忍者ってどんな人?
ここからが忍者の本当の驚きポイントです
忍者って「スパイ」のようなイメージが強いですよね。
たしかに、忍者の主な任務は「敵方の情報を入手して君主に正確に伝えること」です。
その任務を遂行するために、忍者は実に様々な手を使いました。
ここからはその中から3つ抜粋して紹介します
一般庶民と同じ服装をする
これはなぜかというと、「一般人に扮して情報を聞き出すため」です
具体的には、七方出と言って山伏や商人、猿楽などに扮して各地をまわって情報を集めていたようです
このように日中町中に姿を現して任務を遂行することを「陽忍」といいます。
そして、一般的なイメージである黒装束(黒だけではなく茶色や焦げ茶色、濃紺色なども)を纏っていたのは敵方の陣地、館に忍び込むときだけだったのです。この敵方に忍び込んで任務を遂行することを陽忍と対比させて、「陰忍」といいます。
つまり、黒装束のイメージがある忍者ですが、日夜通して黒装束だったわけではないということです。
おもしろいですよねー!
腹痛対策の薬を作る
実は忍者、現代でいう薬剤師や調剤師のような一面も兼ね備えていたのです。
腹痛や空腹など、敵方に忍び込む際の緊急事態に備えた薬を忍者は携帯していました。
そしてなんとそれらの薬は配合から完成までを忍者自身で行うんです!
これは知らなかった人も多いのではないでしょうか?(僕ももちろん知りませんでした)
代表的なものとして以下の4種類が挙げられます
- 栄養補給―兵糧丸
- 腹痛対策―紫金丹
- 空腹対策―飢渇丸
- 喉の渇きへの対策―水渇丸(たくさん梅干しを練りこんであるためとにかく酸っぱい)
なんか最近のアニメに出てきそうな名前だ・・・
忍者は手裏剣を使わなかった!?
忍者=手裏剣
実際にはそうではないんです
忍者は手裏剣を使うことはほとんどなかったとされています。
その理由としては
- 鉄製のため重い(忍者は移動する際身軽にするために荷物は最小限にした)
- 1回きりしか使えない
なるほど、と納得ですよね。子供のころからの忍者像として手裏剣を投げるかっこいい人というのがあったのでちょっと寂しいというのは僕だけではないはず(笑)